| 第三部 成し遂げるための力 |
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わずか一年間で共和国は惑星連合の手に落ちた。それを可能にしたのは、ライナスを始めとする星の翼の活躍であった。惑星連合の実権を握りつつある、リッカードは破格の待遇をもって彼らに報いた。 第六方面軍。そして、独立機動艦隊。 歴史上、前期星の翼艦隊と呼ばれることもあるこの艦隊が、彼らの権勢を不動のものへと変えていく。 星の翼の名は大きな力を持った。味方には勝利を告げる高らかな凱歌となり、敵には死を宣告する恐怖となる。 彼らを脅威に思う国内旧勢力、そして、自由連邦と共同体。各勢力がぶつかり合うのは時間の問題だった。 未曾有の大戦が幕を上げたとき、彼らの手には力があった。独立機動艦隊。帰るべき場所を守ることのできる力。 だが、力の本質は守ることではなく……。
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